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仮想通貨の注意点|仮想通貨投資を正しく理解する

仮想通貨

仮想通貨投資家「ボラティリティが高いので長期積立が良いと思う。ただ、何も考えず積立で良いのかな。注意点も知りたい。」

こういった疑問に答えます。

  • 仮想通貨の注意点2つ
  • 注意点に対する対応方針
  • まとめ(仮想通貨の本質)

仮想通貨の注意点2つ

1.「資産」ではないこと

ロバートキヨサキさんの著書「金持ち父さん 貧乏父さん」では、
資産とは、「自分のポケットにお金を入れてくれる物」としております。
※以下、本記事では「資産」を上記定義とします。
仮想通貨は、上記定義に基づくと、「資産」ではありません。
気をつけるべき点としては以下です。

保有していても、配当金等のお金が入ってくることはありません

長期積立による複利を活用できません

そのため、仮想通貨投資では、将来の値上がりによる売買差益に期待することとなります。

2.「通貨」であること

価値が上がらず、通貨のまま眠る可能性あり

仮想通貨は電子データの通貨です。
投資家の方々は、現金を現金のまま眠らせておくことに抵抗があると思います。
仮想通貨も値上がりせずに保有するだけとなった場合は、通貨のまま眠らせることとなります。

法定通貨でもなく価値が暴落する可能性あり

法定通貨ではないことを、3省庁連名で警告されています。

参照元:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/viewer.html?pdfurl=https%3A%2F%2Fwww.caa.go.jp%2Fpolicies%2Fpolicy%2Fconsumer_policy%2Fcaution%2Fcaution_001%2Fassets%2Fconsumer_policy_cms102_20210407_02.pdf&clen=519224&chunk=true

通貨は信頼により成立しています。信頼を揺るがす出来事があれば、価値が大きく下がる可能性があることを認識しておく必要があります。

注意点に対する対応方針

1.仮想通貨はサテライト運用とする

「資産」は複利で増加していきますが、仮想通貨はお金を運んできてくれないので、複利を活用できません。例えば、米ドルを積立することと同じです。
※米ドルと比較するのは、歴史や仕組みが全く異なるので、極論の話となります。

長期積立の資産形成において、複利運用の効果は大きいです。

参照元:https://money-bu-jpx.com/news/article005894/

資産形成を目的とした投資は、複利を活用できる投資対象にコア運用し、
変動が大きく売買差益を狙う仮想通貨は、ポートフォリオの一部で投資するサテライト運用とすることが良いと考えます。

コア運用:高配当株、インデックス投資信託

サテライト運用:仮想通貨(ポートフォリオの1〜5%)

「資産」としての投資対象は高配当株がおすすめです。以下の記事で解説しております。
»【将来の不安を解消できる】高配当株を長期保有すべき3つの理由

2.出口戦略を考える

通貨という性質を踏まえて、出口戦略を考える必要があります。出口戦略がないと、通貨を眠らせるだけになってしまいます。
以下は出口戦略例です。

売却する価格を決めておき、売買差益を狙う

魅力的な利用先で使用する。(NFTの購入、ブロックチェーンゲームでの利用等)

まとめ(仮想通貨の本質)

仮想通貨は「資産」ではなく「通貨」です。仮想通貨の長期積立は、米ドルに長期積立することと同様で、複利が効かず、通貨のまま眠らせることになります。
投資する際はポートフォリオの一部でサテライト運用することが良いと考えます。
通貨であるため、積立投資するだけではなく、使用先のNFT、ブロックチェーンゲームに目を向けるのも有りです。
使用先を検討すると、仮想通貨の可能性に興味が湧いてくると思います。
筆者も仮想通貨の使用先調査と実際に使用することに挑戦していく予定です。

今回は以上です。