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日本株の増配率に注目【連続増配で有名な銘柄】

株式投資

最近、色々な銘柄の配当推移を眺めていると、
・年々株価が上昇しても、配当利回りが一定水準の銘柄があること
・連続増配株の中でも、増配の大きさ(増配率)が結構違うこと
に改めて気付きました。

今更ですが、長期的に配当を増やす上で”増配率”はとても大事と思い、整理しました。
連続増配で有名な銘柄の”直近5年の増配率”と”考察”を以下に記載します。

  • ①花王(4452)【連続増配33年】
  • ②三菱HCキャピタル(8593) 【連続増配24年】
  • ③リコーリース(8566)【連続増配23年】
  • ④KDDI(9433)【連続増配21年】
  • ⑤みずほリース(9433)【連続増配18年】
  • ⑥日本電信電話(9432)【連続増配12年】
  • 総括

①花王(4452)【連続増配33年】

配当金と増配率推移(2019-2023)


直近5年(2019-2023予想)の”増配率”:4.5%
十分な水準かと思いますが、下降傾向な点が気がかりです。

2025年3月期予想配当利回り

いま当該銘柄を購入した場合に、翌年度の増配があった際の予想配当利回りを計算します。
目的は、今の株価で購入し、翌年度に増配されたと仮定した時、十分な利回り(目標水準:4.0%以上)があるかを判定するためです。

2025年3月期予想配当利回りの算出式
=(2024年3月期の予想配当)×(直近5年増配率)÷株価
※1:直近5年増配率と同等の増配率の増配がある仮定。
※2:2023年8月19日現在の株価を使用。

上記計算式より、
2025年3月期予想配当利回り:2.76%
(2024年3月期予想配当利回り:2.64%)
であり、目標水準には到達しておりません。

②三菱HCキャピタル(8593)
【連続増配24年】

配当金と増配率推移(2020-2024)


直近5年(2020-2024予想)の”増配率”:9.5%
10%付近であり、増配率は高いです。

2025年3月期予想配当利回り

①と同様の計算式より、
2025年3月期予想配当利回り:4.58%
(2024年3月期予想配当利回り:4.19%)
であり、目標水準に到達しております。

③リコーリース(8566)
【連続増配23年】

配当金と増配率推移(2020-2024)


直近5年(2020-2024予想)の”増配率”:13.4%
10%を超えており、増配率はかなり高いです。
ただし、2023年-2024年予想間の増配率が低いのが気がかりです。

2025年3月期予想配当利回り

①と同様の計算式より、
2025年3月期予想配当利回り:4.09%
(2024年3月期予想配当利回り:3.61%)
であり、目標水準に到達しております。

④KDDI(9433)【連続増配21年】

配当金と増配率推移(2020-2024)


直近5年(2020-2024予想)の”増配率”:5.9%
十分な水準かと思います。

2025年3月期予想配当利回り

①と同様の計算式より、
2025年3月期予想配当利回り:3.55%
(2024年3月期予想配当利回り:3.35%)
であり、目標水準には到達しておりません。

⑤みずほリース(9433)
【連続増配18年】

配当金と増配率推移(2020-2024)


直近5年(2020-2024予想)の”増配率”:16.3%
10%を超えており、増配率はかなり高いです。

2025年3月期予想配当利回り

①と同様の計算式より、
2025年3月期予想配当利回り:4.29%
(2024年3月期予想配当利回り:3.68%)
であり、目標水準に到達しております。

⑥日本電信電話:(9432)
【連続増配年数12年】

配当金と増配率推移(2020-2024)


直近5年(2020-2024予想)の”増配率”:6.7%
十分な水準かと思います。

2025年3月期予想配当利回り

①と同様の計算式より、
2025年3月期予想配当利回り:3.29%
(2024年3月期予想配当利回り:3.08%)
であり、目標水準に到達しておりません。

総括

②③⑤は増配率が高く、現状の株価で購入したとしても、2025年3月期の増配により配当が増え、配当利回りが4.0%水準に到達する可能性があります。
ただし、③リコーリースは直近の増配率が著しく下がっており、注意が必要です。

王道の高配当株の株価が軒並み上昇し、全体的に高い利回りではない現在、将来の配当上昇(取得利回り上昇)を期待し、増配率の高い②③⑤の購入を検討したいと思います。